切れるストロークはキュー選びからではない大事な理由

stroke-cue ストローク理論

ビリヤードを長く続けていれば誰しも「もっとキューが切れれば楽にポジションができるのに」と思ったことはあるでしょう。そしてストロークを意識して練習するあまり、先球がポケットされずスランプに陥り出口の見えないスパイラルに陥ってしまうこともよくあります。

そんな時「キューが悪い」と思ってしまうこともあるのではないでしょうか?

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キュー切れとは

一般的にキュー切れとは、遠い先球を一直線に引いてきたりまるで生き物のように全身し続ける押し玉だったりに目が行きがちですが、意外にも初心者や中級者が見逃しがちな何気ない動きにも目の肥えている上級者からすればすごくキューの切れた動きを手球がしている場合があります。

その目の肥えた上級者しか見ることのできないキュー切れを探すのも意外にも楽しいことでもあります。そんなキュー切れを見たい場合は14-1ゲームをしている上級者同士のプレーを生で見てみたほうがよいでしょう。

14-1は取り切れる配置になるまで攻める事はありませんが、一旦責められる配置になるとここぞとばかりに上級者は取り切りをし続けることが出来るゲームです。そしてその取りきる場所は、テーブルのほぼ半分の範囲で手球を細かくコントロールしているためあまり経験のない人からは地味なゲームに見えますが内面かなり熱いゲームでもあります。

その細かい手球コントロールには、多くの目の肥えた上級者しか見えていないキュー切れが存在します。手球の動きに派手さはありませんがかなりのキュー切れを使って手球をコントロールしないと取り切りを長くし続けていくことは難しいものです。

コントロールのできない切れは必要ない

そんな見た目派手なキュー切れから通好みのキュー切れまで多くのキュー切れが存在しますが、やはりどんなキュー切れでも切れをコントロールできなければ全く意味がありません。50cmの距離を引きたいのにテーブルを半往復以上してクッション後さらに反対側のクッションまで届くような引き球をしても勝負に勝つことはできませんし、球2個分だけ押したいのにどこまでも走っていく押し球をしても全く意味はありません。

ポケットビリヤードの競技では、アーティスティックのような派手なキュー切れは必要なく、必要な距離を必要なだけ手球を動かせる正確なキュー切れが要求されます。もちろんキュー切れはあればこまるものでもありませんが見た目を追いすぎても負のスパイラルにはまっていくだけです。

「そんな事をいってももう少し・・・」と言うのが人情ですが、特にキューが切れないと嘆いているプレイヤーの特徴としてストロークが力みすぎている場合が多くあります。まずは力みのないスムーズなストロークを身に付けるようにしましょう。

キューのしなりをしっかりと意識してストロークをする

キューの切れというのは、手球をキューがどのように捉えているかがすごく重要になります。そのため力みあるストロークではダメなのですが、キューは木で出来ているため物体である手球に衝突をしたときは必ずしなりが発生します。そのキューがしなって元に戻ろうとする力をうまく手球に伝えることができたら手球のスピンがきれいにかかることになりますが、それを毎回コントロールするのはかなりの練習が必要で一朝一夕では手に入れることはできません。

キューのしなりを簡単に体感するためには、通常通り構えて手球にタップを付けその手球を誰か第3者に固定してもらっている状態でキューを押し込んでいくとだんだんとキューがしなって曲がってくるのがわかると思います。しかし、力のあまりキューが手球からズルっと抜けてしまうと相手の手を傷つけることもあるため注意をして行ってください。あくまで擬似的なキューのしなり体感法ではありますがやってみるとキューを持つ手に残る感触を実感できるためおすすめです。

このキューのしなりをまずは意識的にコントロールしようとしない限りキュー切れはなかなか生まれてくるものでもありません。キュー切れに悩むプレイヤーは、多くは大きなストロークの動きに注目しがちですが、実際に手球にタップが接触している時間はわずかな時間なためこのキューのしなりを意識することから始めたほうが後々のストロークの軌道の修正や撞点によるグリップの力の入れる場所などにも大きく役立ってきます。

キューが切れないプレイヤーの原因は意外にもフォームにある

いろいろ試してもキュー切れが思うように向上していない場合は、根本的にフォームなどの大きなフィジカルにも原因がある場合があります。手球にスピンを伝える一瞬のタップの接触時に、そのストロークが最大の力を発揮していないとキューは切れませんのでその時にしっかりと力が入らなければなりません。力といっても筋力的な重いものを持ち上げるような力みある力ではなく、スムーズで効率よくパワーを伝える力です。

そのスムーズな力を出すためには、やはり土台となるフォームも重要になってきます。ビリヤードは、引き球であろうと押し球であろうと手球を前に向って押し出すため全体のフォームの前側に対して力を出せるようなフォームでなくてはなりません。キューが切れないプレイヤーは意外にも腰が引けているようなフォームをしていたり、楽なのかゆったりした感のあるフォームをしています。キューを切らすためには手球との接触時の衝撃に耐えるだけのどっしりとしたフォームでなくてはなりません。

また単純にフォームといっても様々な点が重要ではありますが、特にスタンスやキューを支えているレスト、上半身の位置や腰の位置など体は全て繋がっているため一部分だけを修正するのではなく全体的にバランスをとる必要があります。やはり機能美の感じるフォームをしているプレイヤーはキューも切れるものです。

自分にあったキューを選ぶ

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キュー切れに悩むプレイヤーは既にマイキューを持っていると思いますが、キューはやはり自分にあったものを選択する必要があります。

しかし、どんなキューが自分にあっているのかは実際に撞き込んで見ないことにはなかなかわかりずらいものですが、上記のキューのしなりやフォームをしっかり改善できたことが前提で一番自分にあったキューを見つけるためにはやはり振りやすいことこれが一番です。

意外にも単純な答えですが、ストロークがしづらいバランスのキューや実際に試し突きをして感触の合わないというキューはやはり自分にあったキューとは言いづらいです。ここまでキューのしなりのイメージやキュー切れを出すためのフォーム改造などから今ままでの撞いた時の手に残る感触は大きく変化があるはずです。その感触は自分でしか掴むことはできませんが、ストロークや感触に違和感のあるキューは決してあっているキューとは言いづらいものです。

他人にとっていいキューは決して自分にとっていいキューとは限りませんので、キューを選ぶときはストロークのフィーリングは大事にしましょう。

値段の高いキューはいいキューだが自分にあっているキューとは限らない

魅惑のビリヤードの世界には多くのかっこいいキューが存在し値段も高額です。そんな職人が作ったカスタムキューは誰しも欲しいものです。もちろん職人が一本一本丁寧に作っているため値段も高額で性能に関しても申し分のないものになっています。値段が高いイコールいいキューではありますが、それが自分に必ずしも合うキューとは限りません。他人が使っていいと感じるキューでも自分にとってマッチしているキューとは限らないため本当に自分にあったいいキューというのに出会うのはかなり希なことです。

しかし本当にいいキューというのは、たしかに万人に対して高性能を発揮出来るキューで人気も昔から存在しています。現在ではシャフトは、ハイテクシャフトを選択する人がほとんどですが本当にいいキューにあっているシャフトはノーマルシャフトです。ノーマルシャフトはハイテク加工されていませんが、職人による厳しい目で選択をして、制作したバットの性能を最大限に引き出せるシャフトを制作・選択されています。そのため本当に惚れ込んだキューに出会ったプレイヤーは最初からついているノーマルシャフトを手放したりしないものです。

なかなか自分にあったキューというのは出会うことが難しいですが、自分のフィーリングを信じて慎重にキューを選んでみてください。ここまでこの記事を読んでいただいたくらいのプレイヤーの方が選ぶキューはおそらくそこまで安い大量生産のキューでもないでしょうから。

それではまた。

 

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