ビリヤードの情熱が冷めやすい人は、練習熱心な上級者に多く見られます。上級者は、ビリヤードを始めた時にはできなかったプレイを長い時間練習と実戦を繰り返し身につけ、時には悔し涙を流しながらも球に向かってひたすら練習を繰り返して来た人たちです。
多くの時間と情熱を重ねてきたビリヤードで、なかなか思う結果を手にすることができなかったり自分の壁が見えてしまう様な錯覚?を感じてしまうと途端に情熱の炎が消えてしまったりすることもあるでしょう。するとビリヤードをすることが苦痛となり、極度の疲労や腹立たしさを感じたり目に入る全てに疑問を持ってしまいビリヤードをやめてしまうという症状が現れたりします。
一時的なことであれば問題ありませんが、ビリヤードとの付き合いは長いものです。おそらくかなりハードルの低い条件で体と時間とお金が許す限り続けることが可能です。そのため情熱の炎を消さないための10の秘訣をご紹介します。
1.違うゲームを楽しんでみる
意外と多くの人が、ビリヤードを長く続けていると同じゲームをプレイしています。特に日本の多くの上級者は9ボールや10ボールまたは5-9やジャパンをプレイされている方が多く存在します。
ビリヤードは常にランダムな配置といえど、同じゲームをしていると似たような配置や球の取り方をすることが多くあります。そのためプレイの幅の引き出しも狭くなりがちです。今まで経験のないゲームを楽しんでみるのも技術に厚みを持たすためには必要です。そこからいつものゲームへの気付きも出てくるかもしれません。
2.タップを変えてみる
なんとなくタップを交換して感触が違いを楽しんでみるのもいい刺激になります。ある一定の感覚やタップの減り具合で交換をされる方は多くいますが、思い切ってまだ使えるタップを今まで使ったことのないタップへ交換してみるのも面白いものです。
毎回同じタップを使っているとストロークも短調になりがちです。例えば硬度の全く逆のタップをつけて、しばらくそのタップを使いこなすように練習や対戦をするとストロークに厚みが出たりします。ゲームの種類によってタップを使い分けてみても面白いでしょう。
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3.シャフトをきれいに掃除する
キューのシャフトは、チョークや手垢が木の木目に入り込みかなり汚いものです。シャフトクリーナーなどできれいに掃除をして、自分の相棒への愛着を深めましょう。
上級者のほとんどは、カスタムキューを使用されている方が多いためメンテナンスをして高価なキューを大事に長く使うようにし、自分を愛するが如く相棒のキューへ愛情を注ぎましょう。
4.小道具に興味を持ってみる
ビリヤードは、テーブルと球とキューとチョークがあればプレイはできますが最近はいろいろな小道具も出てきています。いろんなアイディア小道具を使ってみて、マンネリがちなビリヤードの日々に刺激を与えるのもオツなものです。
5.自分よりも上級者に助けを求める
いろいろ試してもなかなかテンションが上がらないこともあります。そんなときは自分よりもさらなる上級者へ相談したり一緒に撞いてもらったりしてみましょう。
さらなる上級者は、同じような感情を過去に経験していることが必ずあります。その経験を聞いたり、または一緒に撞いて感じて自分の進む方向を再認識してみるとモヤモヤが晴れることがあります。また、ビリヤードを始めた当初の師匠に会いに行くのも悪くありません。
6.自分より下のクラスのプレイヤーにビリヤードを教えてみる
初心者や中級者あたりに積極的にビリヤードを教えに行くと忘れていたことを思い出すことがあります。
自分ではそこまで苦労することなく得た技術が、人によっては難解な技術だったりします。反対に自分はまだ自身を持って撞けない球を、初心者や中級者があっさり撞いたりすることがあります。それになにより、初心者や中級者に感謝されます。
7.さっさと帰宅して睡眠をとる
モヤモヤしているときは、ビリヤード場で「あーでもない、こーでもない」と試行錯誤をしてみてもなかなか改善されません。きっぱりと上がって、ビールでも飲んでスッキリふて寝し翌日に持ち越しちゃいましょう。
「あーでもない、こーでもない」とやってもすぐに変化するものでもありません。「時間が解決してくれる」と諦めれば数ヵ月後には「そういえば・・・」となっていることが多々あります。
8.なぜビリヤードを長く続けているのか振り返る
モヤモヤを諦められないなら、いっそのこと自分はなんでこんなにビリヤードを長く続け悩んでいるのか掘り下げちゃいましょう。
自分の原点に帰ることで当時の気持ちが蘇ることもあります。そもそも現代は、多くの楽しいことが世に溢れているのにビリヤードを選択をしたのは紛れもなく自分なのです。自分に聞いてみましょう。
9.言い訳をやめる
熱く情熱に燃えているときは、周りのことなどあまり気にならないものです。しかし、モヤっとしている時ほど周りの言動や対戦相手の行動に怒りを感じてしまうものです。それって結局自分から逃げて他人のせいにしているだけです。
練習熱心なプレイヤーが陥りやすいのですが、常日頃から困っているときは外部に助けを求めたり自分にできないことを認めていればそれほど難しいものではありません。
10.傍観者にならない
常連同士の話や隣のテーブルなどの他の常連同士のやりとりなどを、自分に関係ないと思わないほうがスムーズです。傍観者は単なる無責任者です。試合に参加したり行きつけのビリヤード場も結局人の集まる社会です。過不足なく自分も参加することが自分の情熱を冷まさない近道です。
結論として、情熱の炎が消えてしまうと再度腰を上げるのはかなりのパワーが必要になります。自覚や自己管理をし絶えず小さな刺激を求め、常日頃の小さな行為が長く情熱の炎を絶やさない一番の近道なのではないでしょうか。
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